型紙機能
1. 型紙取合とは
2.[型紙保守]で型紙ファイルを操作
3.[型紙取合]で取合を実行
4. 型紙図面と型紙ファイルのサンプル
1. 型紙取合とは
型紙取合 は 型紙ファイル に登録されている型紙を母材の上に最適配置します。
型紙ファイルには図面から切り出した型紙を登録したり、[P図形]コマンドから直接型紙を登録する ことができます。型紙取合のフローは次の通りです。
2.[型紙保守]で型紙ファイルを操作
[型紙保守]コマンド
型紙ファイルを操作します。 型紙ファイルに型紙を登録したり、登録されている型紙を削除したりすることができます。型紙ファイルの操作は部品ファイルの操作と同じです。
型紙の登録方法
型紙として登録する図形は次の方法で作成することができます。
- 全図 – 図面全体を型紙として保存します。
- 選択 – 図面から型紙を選択操作で選択します。
- 型紙 – 図面から型紙を型線作成で作成します。
型紙の向き
型紙取合では型紙を矩形とみなして取り合い(最適配置)を実行しますので、左のような型紙は右のように回転して登録したほうがロスが少なくなります。
[型紙拾出]コマンド
図面から型紙を自動的に拾い出し、型紙ファイルに登録します。
[面積重量一覧表]コマンド
型紙ファイルの型紙一覧を作成します。次のデータを求めることができます。
- 矩形面積 – 型紙を矩形でみた時の面積。
- 実面積 – 型紙の型線を自動判断し、その型線に基づいた実面積。
- 重量 – 型紙がプレートの場合、厚と単位重量を入力して重量を計算。
- その他
型紙を型紙ファイルに登録する
型紙を型紙ファイルに登録するには次の方法があります。
- [型紙保守]コマンドで図面上の型紙を一枚ずつ登録します。
- [型紙拾出]コマンドで型紙を拾い出して登録します。
- [P図形|パラメタ図形作図]で生成した図形を直接型紙ファイルに登録します。
3.[型紙取合]で取合を実行
[取合実行]コマンド
型紙ファイルの型紙を取り合いし、新しい図面に取り合いした図面を作図します。次のような条件を指定することができます。
- 母材のサイズと耳幅。
- 型紙間の切幅。
- 取合の実行時間。実行時間を長くすると多くのパターンをテストできるのでより良い結果を得ることができます。
- 最後のページを調整するための条件。
- その他
[取合図面操作]コマンド
取り合いした図面をページごとに画面に表示したりプロッタやプリンタに出力します。割込コマンドを利用して型紙を手動で再配置することもできます。
プロッタ出力
Anocad は HPGL や GPGL をサポートしています。カッティングプロッタにも対応することができます。
4. 型紙図面と型紙ファイルのサンプル
型紙図面と型紙ファイルのサンプルをダウンロードし実際に取合を実行してみます。
1. ダウンロードと解凍
サンプルデータをダウンロードしサンプルをインストールする場所に解凍します。
• 型紙取合サンプル 1.00 : ppopars100.zip
2. 型紙図面のサンプルについて
型紙図面のサンプル ppopar_cb1.cb を開き [型紙保守|型紙拾出]コマンドで型紙を拾い出してみます。
- ppopar_cb1.cb を開き、[型紙保守|型紙拾出]コマンドを実行する。
- [拾出型線] 型紙の型線(赤色)を指示する。どの型線でも構わない。
- [型線線属性] [拾出型線]で指示した型線の線属性が表示される。次の [拾出型線] で拾い出す型線の線属性の条件を指定する。デフォルト設定のまま[OK]をクリックする。
- [型線選択] 矩形範囲で型線を選択する。矩形範囲に入っている線のうち、[型線線属性] で指定した条件に合う線が型線として選択される。選択された型線は選択色(ピンク色)になる。選択が終わったらマウスの右ボタンをクリックする。
- [拾出実行] [拾出実行]ダイアログで次のように指定して [OK] をクリックする。
【型紙名】BPL- 【材質】 【板厚】PL- 【枚数】枚 【工事番号】[1] 【ロッド番号】 【加工情報】 - [型紙一覧] 型紙が6枚拾い出される。[型紙一覧]ウィンドウでそれぞれの型紙の工事番号、型紙名、板厚、枚数も同時に拾い出されていることを確認する。
型紙を型紙ファイルに登録するには次の操作があります。
- [型紙保守]コマンドで図面上の型紙を一枚ずつ登録する。[部品|部品操作]で部品を登録する操作と同じ。
- [型紙拾出]コマンドで型紙を拾い出して登録する。
- [P図形|パラメタ図形作図]で生成した図形を直接型紙ファイルに登録する。
3. 型紙ファイルのサンプルについて
型紙ファイルのサンプル ppopar_pp1.cb で型紙取合を実行してみます。
(1) [型紙取合|取合実行]コマンドを実行する。
(2) [取合設定] [取合設定]ダイアログで次のように指定して[OK]をクリックする。
(3) 取り合いを実行し、取り合い結果が新しい図面に作図される。