E-Cube・Dessert・FRED-JX ユーザーの皆さまへ

お知らせ
E-Cube・Dessert・FRED-JX ユーザーの皆さまへ 

E-Cube・Dessert・FRED-JX ユーザーの皆さまへ

2019-02-09 公開
2019-02-21 [3.Anocad 移行・導入へのご案内]追加 /[3.Anocadへの移行]→[4.Anocad への操作環境の移行]
2019-02-28 [5. Anocad には移行しないユーザーの皆さまへ]→[Anocad には移行しないユーザーの皆さまへ]
2019-04-08 [4. Anocad への操作環境の移行]に[Anocad への移行(2) 6.25 より古いバージョンの場合]を追加
2019-06-10 [4. Anocad への操作環境の移行]を改定

E-Cube・Dessert・FRED-JX ユーザーの皆さまへのお知らせです。

1. E-Cube・Dessert・FRED-JX について
2. 別名配布版の取扱い終了
3. Anocad 移行・導入へのご案内
4. Anocad への操作環境の移行
5. Anocad には移行しないユーザーの皆さまへ

弊社へのお問い合わせには <お問合せ> をご利用ください。


1. E-Cube・Dessert・FRED-JX について

E-CubeDessertFRED-JXAnocad と同じソフトウエアで名前が異なるだけです。弊社で開発し販売店(株式会社スウィフト/以下「販売店」は同社を指します)様を通して販売・配布されてきましたが、使用ライセンスに関しては当初より弊社が保持しています。

弊社では E-Cube、Dessert、FRED-JX を 別名配布版 と総称しています。

2. 別名配布版の取扱い終了

2018年より販売店様と取引の見直しを進めてまいりましたが、12月下旬、販売店様より、これらの製品(別名配布版)の取扱いを2019年5月末を持って終了する との申し出がありました。販売店様と弊社では、販売店様がユーザーの皆さまに Anocad への移行をご案内する弊社がそれをサポートする 方針を確認しました。

  • 別名配布版の取扱い終了については販売店様にお問い合わせください。
  • 弊社へは、ユーザーの皆さまへ2019年1月より今回の件(取扱い終了と Anocad 移行)について説明を開始する との報告がありました。
  • Anocad への移行については下記の記事をご覧ください。ご質問などは弊社までお問い合わせください。
  • このお知らせについては販売店様に事前に報告し、記述に間違いのないことを確認済みです。


3. Anocad 移行・導入へのご案内

Anocad 移行・導入の流れ

Anocad 移行・導入の流れは次の通りです。◆が御社様、◇が弊社の作業です。先ず(1)◆の通りご一報いただければ弊社より順にご案内いたします。

(1)◆ 御社名とともに「Anocad 移行(導入)を検討したい」旨を弊社までメールでお知らせください。
(2)◇ 弊社よりユーザー様ごとに具体的なご案内をいたします。お見積りに必要な情報を依頼する内容です。
(3)◆ 御社様より(2)で依頼した情報をご提供ください。
(4)◇ 弊社よりお見積りをお送りします。
(5)◆ お見積りをご確認の上、ご注文をお願いします。
(6)◇ 弊社よりプロテクトキーを発送し、納品のメールをお送りします。
(7)◆ プロテクトキー到着後、納品メールや弊社サイトに従ってセットアップ、環境設定の移行を行ってください。

移行・導入の関連ページ

Anocad への移行・導入をスケジュールするためには次のページをご覧ください。

  1. 見積り・注文・納品などの取引処理 <料金・導入・更新>
  2. Anocad のセットアップ <セットアップ>
  3. 別名配布版の操作環境(各種設定などの設定)の移行作業 4. Anocad への操作環境の移行
  4. 弊社のユーザーサポート <サポート>
  5. 別名配布版終了に関する情報 <お知らせ>

Anocad オンラインフリーの利用

Anocad オンラインフリーで事前に検証し準備することができます。

  1. <Anocad オンラインフリー>を導入する。
  2. 4. Anocad への操作環境の移行 で別名配布版の操作環境設定を移行する。

    ⇒これで汎用コマンドについて操作環境が移行できたことを事前に確認することができます。

  3. Anocad ご注文後、プロテクトキーが届きライセンスキーファイル(LKF)が用意される。
  4. このプロテクトキーとLKFを使い<セットアップ|3.ライセンスの変更>を行う。

    ⇒この作業で鉄骨アプリなどが使用可能になります。また環境設定も(2)で移行済みです。


4. Anocad への操作環境の移行

Anocad と別名配布版について

  • Anocad と別名配布版は同じ単一のソフトウエアで、名称・ロゴマークが異なるだけです。
  • 弊社で開発し、Anocad は弊社が直接販売する際の名前、別名配布版は販売店様が販売する際の名前と理解してください。
  • 図面ファイルも操作もすべて共通です。
  • 但し、両者は動作に必要な作業領域などは独立しており異なるアプリケーションとして動作します。現在別名配布版が動作しているPCに Anocad をインストールし、両方を同時に使うことができます。

Anocad と別名配布版の違い

両者の違いはインストールです。Anocad は新しいバージョンをインストールすると既存のバージョンを自動的にアンインストールし、新しいバージョンに置き換えます。初期設定や各種設定などの環境設定はすべて引き継がれるため、新しいバージョンをインストールしてすぐに作業を続けることができます。

別名配布版では、販売店様の希望により、バージョンごとに異なるインストールになっています。異なるバージョンが共存するという利点がありますが、新しいバージョンをインストールするたびに初期設定を行い、各種設定などの環境設定も旧バージョンの設定を複写する必要があります。

操作環境移行の概要

Anocad や別名配布版の動作に関する情報は AppData フォルダ というフォルダに保存されています。操作環境の設定値はこの中の <param><reserve> という二つのフォルダに保存されています。この二つのフォルダを 操作環境設定フォルダ と呼びます。

操作環境を別名配布版から Anocad に移行するには 使用中の別名配布版の操作環境設定フォルダを Anocad の操作環境設定フォルダへ丸ごと複写する だけです。この複写操作は Windows のエクスプローラーで行います。

【注意】AppData フォルダには他にもフォルダがありますが、操作環境設定フォルダ以外は操作をしないでください。Anocad や別名配布版が正常に動作しなくなります。
【参考】ここでの作業はファイルエクスプローラーのコピー&ペーストを使います。この操作に不安がある場合は 操作環境を移行する(3) で環境を移行してください。

以下の2点を確認し、操作環境の移行を行います。

  • 別名配布版のバージョンを調べ、AppData フォルダを開く操作を確認する
    6.25/6.30 と 6.25 より古いバージョンでは AppData フォルダを開く操作が異なります。

    【参考】2017年5月以降レンタル・保守に入っていた時期があれば、お使いのバージョンは 6.25/6.30 です。

  • 同じPC内で移行するのか、異なるPCへ移行するか
    移行の基本は同じですが、異なるPCへ移行する場合、別名配布版のバージョンが古いと作業が多くなります。同じPC内で移行する場合には以下の[操作環境を移行する(1)]、異なるPCへ移行する場合は[操作環境を移行する(2)]に従って作業してください。

AppData フォルダを開く(1) 別名配布版(6.25/6.30)・Anocad

画面右上の外部コマンドメニューから[ファイル管理|ファイル管理]を実行し、開いたダイアログの[AppData フォルダを開く]ボタンをクリックします。開いたフォルダの中に操作環境設定フォルダ(<param><reserve>)があります。

AppData フォルダを開く(2) 別名配布版(6.25 よりも古いバージョン)

[ファイル管理|ファイル管理]コマンドに[AppData フォルダを開く]ボタンがないため、Anocad の AppData フォルダからたどって別名配布版の AppData フォルダを探します。操作は次の通りです。

【注意】Anocad がインストールされていることが前提です。まだインストールされていなければ先ず Anocad をインストールしてください。

  1. Anocad を起動し、画面右の外部コマンドメニューから[ファイル管理|ファイル管理]を実行する。開いたダイアログの[AppData フォルダを開く]ボタンをクリックすると Anocad の AppData フォルダが開く。
  2. 開いたフォルダのアドレバーからフォルダのフルパスをコピーする。
  3. 別名配布版の AppData フォルダ用に新たにファイルエクスプローラーを起動する。
  4. 新たに開いたファイルエクスプローラーに(2)でコピーしたフルパスをペーストしてそのフォルダへ移動する。この時点では Anocad の AppData フォルダが開く。
  5. アドレスバーを操作して二つ上の Local フォルダへ移動する。
  6. そのフォルダに別名配布版と同じに前のフォルダ(ECube/Dessert/FREDJX など)があるので、該当するフォルダに移動する。
  7. そのフォルダには ‘1’ というフォルダと config.ini というファイルがある。もし ‘2’, … とフォルダがあれば config.ini を開き、環境設定をコピーするフォルダを ‘1’, ‘2’, … のどれにするかを決める。
  8. ‘1’ または複数の中から選択したフォルダに移動する。これが別名配布版の AppData フォルダ。

操作環境を移行する(1) 同じPC内で移行する場合

  1. Anocad をインストールし初期設定する。別名配布版と Anocad のプロテクトキーが同時に取り付けられていも正しく動作します。
  2. Anocad を起動し、[AppData フォルダを開く(1)]で Anocad の AppData フォルダを開く。このフォルダを便宜上 Anocad(AppData)フォルダ と呼ぶ。
  3. 次のいずれかの操作で別名配布版の AppData フォルダを開く。
    • 別名配布版が 6.25/6.30 の場合:[AppData フォルダを開く(1)]
    • 6.25 よりも古いバージョンの場合:[AppData フォルダを開く(2)]

    このフォルダを便宜上 別名配布版(AppData)フォルダ と呼ぶ。

  4. Anocad と別名配布版を終了し、Anocad(AppData)フォルダと別名配布版(AppData)フォルダを再度確認する。二つのフォルダは見た目で区別することができないので間違えないようにしてください。

    どちらか分からなくなった場合には、操作環境設定フォルダ(<param> <reserve>) を見て判断することができます。Anocad(AppData)フォルダには初期状態の古いファイルのみ、別名配布版(AppData)フォルダには最近更新したファイルがあります。

  5. 念のため別名配布版(AppData)フォルダの操作環境設定フォルダを別の場所へバックアップしておくとよいでしょう。
  6. 別名配布版(AppData)フォルダの 操作環境設定フォルダ(<param> <reserve>) を Anocad(AppData)フォルダにコピー&ペーストで複写します。くれぐれも複写元と複写先を間違えないでください。

    この二つのフォルダを複写することで各種設定などの環境設定がすべて移行されます。

  7. 二つのフォルダを閉じ、Anocad を起動します。別名配布版と同じ環境になっていることを確認してください。

操作環境を移行する(2) 異なるPCへ移行する場合

別名配布版を使用しているPC(旧PC)とは異なるPC(新PC)の Anocad へ操作環境を移行する場合には、旧PCの操作環境を一旦USBメモリなど外部記憶装置に複写し、それを新PCへ複写します。操作は次の通りです。

  1. 旧PCの別名配布版が 6.25 よりも古い場合、旧PCへ Anocad をインストールして初期設定する。別名配布版と Anocad のプロテクトキーが同時に取り付けられていも正しく動作します。

    6.25 よりも古いバージョンでは AppData フォルダを探すことができないためです。6.25/6.30 では Anocad をインストールする必要はありません。

  2. 次のいずれかの操作で別名配布版の AppData フォルダを開く。
    • 別名配布版が 6.25/6.30 の場合:[AppData フォルダを開く(1)]
    • 6.25 よりも古いバージョンの場合:[AppData フォルダを開く(2)]

    このフォルダを便宜上 別名配布版(AppData)フォルダ と呼ぶ。

  3. 別名配布版(AppData)フォルダの 操作環境設定フォルダ(<param> <reserve>)をUSBメモリなど外部記憶装置に複写する。
  4. 新PCに Anocad をインストールし初期設定する。
  5. 新PCで Anocad を起動し、[AppData フォルダを開く(1)]で Anocad の AppData フォルダを開く。このフォルダを便宜上 Anocad(AppData)フォルダ と呼ぶ。
  6. (3)で外部記憶装置に複写した別名配布版の操作環境設定フォルダ(<param> <reserve>)を Anocad(AppData)フォルダへ複写する。

    この二つのフォルダを複写することで各種設定などの環境設定がすべて移行されます。

  7. Anocad を再起動し、別名配布版と同じ環境になっていることを確認してください。

操作環境を移行する(3) コマンドを使う方法

この手順ではファイルエクスプローラーを操作することはありませんので安心して作業することができます。但し、各種設定などは移行することができますが、一時図面や前回図面などは移行することはできません。

  1. Anocad をインストールし初期設定する。
    ※ 別名配布版と Anocad のプロテクトキーが同時に取り付けられていも正しく動作します。
  2. 別名配布版を起動し、画面上部の割込コマンド[設定|補助機能]を実行する。
  3. [設定値の保存]を実行して設定値を保存する。
  4. 別名配布版を終了する。Anocad を起動し、同様に[設定|補助機能]を実行する。
  5. [設定値の読み込み]を実行して(3)で保存した設定値を読み込む。
  6. Anocad を再起動して各種設定などが別名配布版から移行されていることを確認する。
  7. 鉄骨マスタは[鉄骨マスタ|鉄骨マスタ管理]を利用して移行する。
    1. 別名配布版を起動して[鉄骨マスタ|鉄骨マスタ管理]を実行し、[マスタの複写]ページを開く。
    2. 次の通り指定して [OK] をクリックする。
      ・[複写先の場所:]に鉄骨マスタを一時的に複写する場所を指定する。
      ・複写するマスタをチェックする。
    3. 別名配布版を終了する。Anocad を起動して[鉄骨マスタ|鉄骨マスタ管理]を実行し、[マスタの複写]ページを開く。
    4. 次の通り指定して [OK] をクリックする。
      ・[複写元の場所:]に 2. で鉄骨マスタを複写した場所を指定する。
      ・複写するマスタをチェックする。
    5. Anocad を再起動して鉄骨マスタが別名配布版から移行されていることを確認する。


5. Anocad には移行しないユーザーの皆さまへ

サポートについて

ユーザーの皆さまにおかれましては弊社製品を、買取、買取+保守、レンタルなど様々な形で導入されたかと存じます。弊社ではこうした導入形態に関わらず弊社製品のサポートを無償で行います。

例えば、FRED-JX を買取+保守で導入されたユーザー様は今回販売店様からの保守サービスが終了することになり、サポートを受けることができなくなります。また買取だけのユーザー様も問い合わせ先がなくなってしまいます。E-Cube・Dessert ユーザー様も事情は同じです。

弊社ではこうしたユーザーの皆さまも、

  • 無償で保守契約は不要、
  • ユーザー登録も無し、
  • Anocad 移行を前提とすることなく、

サポートしてまいります。ですからご安心してそのまま E-Cube・Dessert・FRED-JX をお使いください。但しサポートは弊社製品に限らせていただきます。

尚、お問い合せの際には、御社名・ソフトウエア名・バージョン をお知らせいただくとより現実に即した対応が可能になります。また場合によっては導入時期をお聞きすることがあるかもしれません。あらかじめご了承ください。

Anocad 移行が必要な場合

ライセンスに関する対応は Anocad 移行を前提とします。例えば次のような場合です。

  • プロテクトキーの交換
  • セットアップに必要なライセンスキーファイルなどの再発行
  • 追加導入
  • その他ライセンスに関係する対応

このような場合には Anocad への移行をご検討ください。

例えば、5台のPCのうち3台が E-Cube、2台が Anocad という使い方ができます。さらに1台のPCで Anocad と E-Cube を同時に使うことも可能です。